門に辿り着く。家の前のレンガ壁にあたった日の光がこちら側に影をつくる時間帯。艶が眩しい黄色の本体に銀色のパイプの者、旋回する駐車場のポールについていくチェーンとの組み合わせが認められて大役を果たす。オイル交換をしなければ鉄が破裂するかもしれない。ガソリンスタンドの平らな屋根の下にはピンク色の光が集まって、雨の日は特に強い弾性を発揮した。それは70℃に保たれた、オレンジ色がかったゴールドの、ビリビリと震える油膜の中でリラックスしている。「完全な状態」を名乗るタイヤが立てかけられた看板のうしろに空間の穴があいていて、あの山を見た。あの緑色のフェンスのところに連れ戻される。野球場のライトはいつも境界に定められるところにあり、街灯と似たような役割を持つ。付け根を見ていていつの間にか水がきれいな遠浅の海に飛ばされた人もいるらしく、あの山に近づくとあの山の裏は遠くなる。かろうじて、細長い製品の地面に最も近い部分を手がかりにすることで、知ることができると伝えられた。

Project Overview

Name あの山の裏

Year 2023

Material video, sound, room, 3d printed models

Work Asako Fujikura

music Takahiro Ohmura

Exhibition Invisibles in the Neo City, SusHi Tech Square, Tokyo, Japan

Next
Next

A Pole at the bright parking lot